蛍光灯や水銀電池など「水銀使用製品産業廃棄物の処理業」(収集運搬又は処分の業)を行う方は、処理基準に従い、水銀使用製品産業廃棄物の処理(収集運搬・処分)を行う必要があります。(処理基準の遵守)

ここでは、この遵守すべき水銀使用製品産業廃棄物の「処理基準」について解説していきます。

 

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処理基準

具体的に、各処理基準につき、どのような点に注意しなければならないのかについて説明していきます。

収集運搬基準

水銀使用製品産業廃棄物の収集又は運搬を行う場合、通常の産業廃棄物の収集運搬基準に加えて、追加的基準として「破砕することのないような方法かつ、その他の物と混合するおそれのないように他の物と区分すること」が求められます。

例えば、収集運搬の過程で蛍光管など破砕してしまえば、中に含まれる水銀は常温で揮発しますので、大気に水銀を排出してしまいます。また、同様に、後に他の焼却処分するような品目に混合してしまうと、後に焼却された際に大気に水銀を排出されてしまいます。

追加的基準を満たすために、具体的には、運搬途中に破砕しないように、品目ごとに形状、大きさ、材質に適した容器に入れるなどしてください。(例えば、割れやすい蛍光灯などはそのままの状態で重ねたりはしないでください)

また、上記のようなリスクがあるので、当然、十分に他の物と区分して、混合することのないように収集運搬しなければなりません。

保管基準

まず、原則として、水銀使用製品産業廃棄物の保管は、積替え保管の場合を除いて行わないことに注意してください。

水銀使用製品産業廃棄物の保管を積替え保管の場合で行う場合であっても、産業廃棄物であるので、当然、通常の産業廃棄物の保管基準に従わなければなりません。

加えて、追加的基準としては、その他の物と混合することのないように、他の物と分離して保管しなければなりません。具体的には、仕切りを設ける、専用の容器に入れるなどして保管するようにしてください。

これも、保管場所で水銀が他の廃棄物と混合してしまい、それを処分するということになると大気に水銀が排出されるリスクが高まります。よって、確実に他の廃棄物と分離した状態で保管するようにしてください。

また、この追加基準をしっかりと満たすためにも、保管場所に設ける掲示板の「廃棄物の種類」欄には、ガラスくず、金属くずなど水銀使用製品産業廃棄物の性状を考慮した種類を記載するとともに、水銀使用製品産業廃棄物が含まれる旨を追記をしなければなりません。

中間処理基準

中間処理の過程の破砕・選別などでも水銀が大気中に飛散する可能性は、当然あります。

したがって、「水銀使用製品産業廃棄物の中間処理を行う場合、水銀あるいはその化合物が大気中に飛散しないように必要な措置」をしてください。

具体的には、水銀使用製品産業廃棄物自体でも、破損しやすい製品が重ならないようにする、緩衝材を設置するなど、破損を防止に努めることは大前提です。

また、水銀使用製品産業廃棄物の選別を行う場合は、設備面では、密閉された設備内で行ったり、仮に揮発してしまった場合にも、設備や施設からの排気は水銀を吸収・吸着できる集じん機や活性炭フィルターを備えることなどが考えられます。

この場合においても、付着した粉じんを払い落としたフィルターなどが生じます。

なお、基本的に、この粉じん自体は中間処理後の産業廃棄物ではないので、中間処理業者が排出事業者として処理します。

フィルターなどの残さは、水銀廃棄物ガイドラインの「4.水銀汚染物の環境上適正な処理」を参照し、その性状に応じた適切な処理を行うことになります。

最終処分基準

水銀使用製品産業廃棄物は、安定型最終処分場に埋立てないようにしてください。
 
安定型最終処分場に埋立処分することができる安定型産業廃棄物は、「廃プラスチック類」「ゴムくず」「金属くず」「ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず」「がれき類」(いわゆる安定5品目)です。

安定型産業廃棄物は有害物質、有機物等が付着していなくて、雨水等にさらされてもほとんど変化をしないものでそれ以外の物が付着等している場合は、安定型産業廃棄物とはいえません。

したがって、安定型産業廃棄物以外の環境にも人体にも有害な水銀が付着した「金属くず」「ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず」が安定型最終処分場に埋立処分してはならないことになります。

まとめ

大枠でとらえれば、水銀使用製品産業廃棄物の処理基準は、通常の産業廃棄物の処理基準に加えて、追加的基準として「破砕することのないような方法かつ、その他の物と混合するおそれのないように他の物と区分すること」が共通事項です。

また、水銀は有害なので、最終処分では安定型最終処分場に埋立てないようにすることは理解しておきましょう。

 

 

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